MFT(MakerFaireTokyo)2018で時を忘れる
レンズに敏感なあなたへ、MTFじゃないよ。
昨日、
8/4,5の2日間にわたってビックサイトにて開催される、モノづくりの祭典です。
個人でも無料で出展できます。
今回は見学者として参加しましたが、前売り券で1,000円とリーズナブル。
久々に自分の興味のある大規模なイベントに参加したので、時を忘れて楽しむことができました。
前編で面白かった作品を一部紹介しつつ、後編で自分がもし出展するとしたら注意すべき点、をメモしておきます。
[前編] 見学概要
個人的に「これは面白い!」と思ったものをピックアップさせて頂きました。
(写真だと伝わらなかったりするので、ご本家より動画が公開されている場合は、そちらも引用しております)
もちろん、これ以外にも、たくさん魅力的な展示がいっぱいでした。
回路図なのにかわいい!
無機質な回路図を、こんなにかわいく表現できるとは…。アート作品としても、とても素敵ですよね。これで、電子工作に興味をもってくれる人が増えるといいなぁ。
だんご様(展示場所: B/01-01)
まるでバランスアート作品
パッと見、ある種のバランスアートのような魅力があり、よくよく見ると各種センサを効果的に使っている、とても素敵な作品になってました。
動きもセンサの使い方もとってもシンプルで、そのシンプルさが故にアートとしても素晴らしかったです。動画じゃないのが悔やまれる…。
テクノ手芸部様(展示場所: B/01-03)
小さな小さなピタゴラスイッチ
小さく作られているのに、一つ一つの動きがとっても丁寧なんです。箱根細工とか、からくり細工のような、日本の伝統技術のようなものを感じました。
denha's channel様(展示場所: B/02-02)
思わず笑っちゃう、ビッグクラッピー
存在は知っていたものの、初めて現物と遭遇しました。想像以上にインパクト抜群。
見学したときは「つったってるだけで、すんませーん。」ってパチパチしてました(笑)。
タカハ機工株式会社様(展示場所: S/08-01)
その完成度たるや。virtualGimbal
MFT2016作品の再展示だそうですが、これを個人で作ってしまうとは…。SDカード内に、microSDとジャイロセンサを内蔵してしまった技術力と発想力、実行力のすべてに驚きました。調べたら、当時のGIGAZINEにも掲載されているようで。
時間があれば、今年度出品作品のWatzhdogも拝見したかった…。
Yoshiaki Sato様(展示場所: H/10-09)
自分でも意外でしたが、[G]ロボティクスゾーンよりも、[B]クラフト&デザインゾーンのほうが、個人的には惹かれる作品が多かったです。
[後編] 展示の参考メモ
今後、もし自分が展示するときは参考にしよう、と思って、参加者目線から学んだ事をメモしておきます。(ドロイド君の展示を想像して書いています)
1.見て頂くために
まずは、どうやって目を止めて頂くか。
限られた時間の中でたくさんのブースを見るため、疲れも出てきてだんだん思考力が落ちてきます。
それゆえ、パッとみてあまり興味がなかったり、作品の主張が読み取れなかったりすると、すぐに次のブースに目が移ってしまいます。
また、もし興味があったとしても、お互い積極的に話しかける勇気がなかったりします。
そんな、内気なあなた(参加者)と私(出展者)がいたとして、双方で嬉しい方法を考えました。
展示内容の説明やポスターは分かりやすく
・細かい字があっても読む気が起きない
⇒ ドンとイラストとキャッチコピー数文字で、パッと見3秒程度で内容が伝わること
(かわいく動いてお話するよ!とか)
⇒ 興味さえ持てば、自然と細かいことを聞きたくなる
展示物で客引き(コミュニケーションの入り口)
・ドロイド君に「ちょっとちょっと、見てってよー」とかしゃべらせる
⇒ 参加者の心理: 出展者とは恥ずかしくて話せなくても、ロボットに呼ばれたら見ちゃう
⇒ 出展者の心理: 展示物に興味を持ってくれた人なら、横から話かけやすい
モニターやタブレットでプロモーション動画
・混んできて対応できなくても、そちらで目を止めてもらい、時間稼ぎできたりする
周りから(いい意味で)浮く
・用意された机の上に展示するだけでなく、独自のセットを用意して世界観を出す
(テーブルクロスから簡易ジオラマセットまで、規模は様々)
ごちゃごちゃしない
・色々展示したくなるが、どれを見ていいのか逆にわからない
⇒ 可能なら1~2点に集中(同じコンセプトでバリエーションが豊富なのは良い)
2.楽しんで頂くために
目を止めて頂いた後、何を用意しておけば、楽しんで頂けるのか。
動きに反応する展示物
・センサ等を用いたインタラクション系は面白い
(高度なものになると、LeapMotion使ってるところもちょいちょいあった)
展示物の反応がダイナミック
・音声がでるだけとかじゃなくて、動きや光で反応があると、感動多い
子供でも使える(=単純な入力で動く)
・ボタンを押すだけとか、手をかざすだけとか、ダイヤル回すだけとか
⇒ しかも、それを直観的にしたくなるような環境を作れるとベスト(黒電話が置いてあって、いかにもダイアルを回したくなる、とか)
・複合動作(回して3秒まってボタン押すとか)や反応までに時間がかかるのはNG
⇒ 失敗が多いし、感動も薄れる
大量にあるとかわいい
・一体だけよりも、大量に同時にわっと動くと、かわいい
⇒ その中で、一匹だけ転んだり失敗したりすると、もっとかわいい。(人間味がでるから?)
3.今後につなげるために
手元に残るものを用意
・名刺とか、パンフレットとか、先着限定プレゼントとか
Webへの入り口を用意
・自分のHPのQRコードとか、検索キーワードとか、SNSアカウントとか
⇒ 本当に面白い作品だと、その場やちょっとした休憩中にすぐアクセスしてみたくなる
4.その他注意点
音声の入出力は難あり
・結構ガヤガヤしてるので、音声認識やスピーカー出力は、難しそう(工夫すればいける?)
無線環境は混線前提
・代替手段必須。安全順に「有線->赤外線->Bluetooth(Local)->WIFI(Global)」としたら、Bluetooth以降は怪しい
故障も想定すべき
・交換用パーツを持っていく、代替機を用意しておくなど
展示物の許容範囲の明示
・写真OK、SNS OK、触らないでね等の表記があると、見学側も安心して対応できる。
事前にSNSで告知
・出展しますの旨をSNSで挙げておくと、集客効果あるかも
(私の場合はフォロワー少ないんでアレですが…)
最後に
帰宅後、twitterでMFT関連の報告を見ていると「面白そうだなぁ、でも見逃したなぁ」ってのが、たくさんでてきますのよ。
しかも、M5Stackユーザなのに、スイッチサイエンスさんを見忘れるとか…。
…来年は、様子を見つつ、ちゃんと予定を立てて、2日目に行こう。
また今回も長くなってすみませんでした。
来年の私がこれを見て、出展側になってたら、面白いなぁ。
では、また次回をお楽しみに。