作品展示ショーケース棚の制作

今までに色々と電子工作品を作ってきたのですが、そろそろ置き場所に困りだしました。

何か、作品の展示を兼ねて、うまく置き場所を作れないかなぁ…。でも、下手に棚を買って、場所をとるのはやだなぁ…。

なんてことを思う日々が続いていたのですが、ついに最近、デッドスペースを発見しました!

「うおー、ここやぁ!!」

この窓、外側はマンションの廊下になっているため、光が入ることもなければ、開けることもないんですよね。なので、もはや窓である必要性がないのです。

ここを潰してショーケース棚にしちゃうぜ!という発想のもと、完成したのがこちら。

どうですか!(ドヤ感)

この棚、ぱこっと本棚のような箱をはめ込む方法で実現しています。なので、外せば元の窓に復元することが可能です。

元々の窓を完全に隠し、かつ棚の裏板に壁紙を貼ることで、まるで元々そこに壁があったかのような作りを目指してみました。

かかった費用はちょうど4万円、約2日程度で完成しました。んまぁ、既製品と比べちゃうと、結構なお値段ですな…。

金額は置いといて、ちょっとした作品を展示する程度には十分なスペースなので、結構気に入りました。

一番下の段は、子供が作った作品を展示するスペースにしてみようかしら。これで何かを作ることに対して、やる気がでてくれるといいなぁ。

さて、以下では自分の備忘録を兼ね、簡単に製作過程とかかった費用を記録しておきます。

費用内訳

材料と費用の内訳はこんな感じ。

カラー板代に2万円、扉のアクリル板代に7,000円と、板代だけで総費用の約3/4となっています。

これはもう削りようがないよなぁ…。

ちなみに、アクリル板だけはヤフオクで購入しました。

というのも、カットもしてくれるし、単位面積あたりで値段を算出してくれるので、無駄な端材が出ない。

結果、送料込みであっても、ホームセンターで売られている値段より30~40%程度安いので、この方法はオススメです。

棚の設計

まず、窓枠のサイズを測って、そこにすっぽりはまるよう、棚の設計をおこないました。

今回のような単純な直方体程度の設計であれば、パワポで十分。

いや、建築用のCADの使い方を知らないだけなんですが…。

なるべくスペースを活用できるよう、最適な奥行を左と右でそれぞれ計算し、窓枠にピタリとはまるよう設計したところもポイント。

次に、設計から必要な板のサイズを計算し、なるべく端材が出ないよう、カット位置を決めた図も作成します。例えばこんな感じ。

ここまでで、材料を買い込む準備ができました。

材料購入

まずは外枠関連の材料を買い込みます。

購入してカットしてもらったものがこちら。

端材も含まれているものの、外枠だけでも結構な量ですね。

車を持っていないので、棚板などの大きなものは、軽トラを借りて運んだりしました。

VIVAHOMEなどの大型ホームセンターでは、多くのところで軽トラ1時間貸し出し無料サービスなどを実施しているので、とてもありがたいですね。

組み立て

裏板のMDF

まずは、裏板となるMDFに壁紙を張り付けます。

壁紙は、元々裏に糊がついているタイプを買ったので、はがして貼るだけです。

注意としては、新聞紙を周りにひいて、MDFからはみ出た部分の糊が床につかないように気を付けることでしょうか。

また、綺麗に貼るためには、無駄な空気を押し出すことが重要です(スマホのフィルムとかと同じですね)。

そのため、こんな感じの壁紙用ブラシがあるといいと思います。

はっつけて乾かし、壁紙の周りをカットしてみた様子がこちら。

さらに、本来のMDFの形で壁紙を切り分けたものがこちら。

結構、綺麗にできたかしら。

外枠の組み立て

既に板はカット済みなので、設計どおりに板を組み合わせて、木ネジで止めるだけです。

ポイントとしては、木ネジを打つ箇所に対して、事前にドリルで下穴をあけておくと、とてもスムーズ、かつ綺麗に作ることができます。

さて、片側を組み立てたものがこちら。

そして、これに先ほどのMDFを取り付けると、こんな感じ。

もう片側も同じように作成し、窓枠にはめてみるとこんな感じ。

おお、棚っぽくなってきた!ちなみに、棚の上に載っている黒いものはスピーカーです。

棚板と引き出し

こんな感じで、棚板を支えるためのステンレス支柱を取り付けます。

この支柱は、ツメの位置を変えることである程度自由に高さ調節が可能です。

棚板には、カットしてもらったカラー板をそのまま使うことができます。

さらに、余った材料でなんとなくの引き出しを作ります。

アクリルの扉

ヤフオクで注文したアクリル板に、取っ手や蝶番を取り付けるための穴をあけます。

アクリルに貼ってある保護シートは、全ての穴あけが終わってからはがしたほうが良いです。

というのも、寸法を書き込むことができたり、穴あけの際の保護の役割を持っていたり、何かと助かるので。

また、アクリルの穴開けは、アクリル専用ビットを使うほうが良いです。

よくある鉄鋼用ビットを使うと、アクリル板が割れてしまったりすることがあるので…。

組み上げて完成!

そして、これまでの棚板と引き出し、扉を取り付けて完成!

ついでに、目隠し用のロールスクリーンも取り付けてみました。

そして、ドロイド君たちを飾ってみたのがこちら。

歴代のドロイド君と、できたてほやほやの新作たちが一列にズラリ。

うーん、改めてこう並べると、たくさん作ったなぁ。

ちなみに、ネームプレートっぽいものは、MDFの端材にレーザー彫刻機で刻印してみたものです。

レーザー彫刻機に興味がある方は、こちらの記事をご覧ください。

おわりに

棚を作って改めて思いましたが、板代が結構かかるのね~。

こう考えると、規格品で売られているカラーボックスとかは、結構破格な値段であることがわかります。量産の力でしょうか。

とはいっても、高さを自由に変えられる仕様にしたり、自分の好きな取っ手を使ったり、好きなサイズで作れるところは、DIYのいいところですよね。

今回のような窓枠部分であれば、場所もとらないですし。意外と皆さんのお宅にも、こんなスペースあるのでは。

ということで、今回はデッドスペースを生かしたショーケース棚の作成例の紹介でした。

では、また次回をお楽しみに。