MakerFaireTokyo2019出展に向けた模擬ブースの構築とその心得

今年、MakerFaireTokyo2019(以降、MFT)に出展者として参加致します。

どーーーん!

いや~、公式のページに自分の作品が表示されると、やはり嬉しいもんです。

そして、最低限の準備が整ったので、展示内容を簡単な動画にまとめてみました。

昨年のMFT2018には見学者として参加し、「もし来年、自分が出展するならこうしよう!」というポイントをこちらの記事にまとめていました。なので、今回はこれを元に準備しています。

いや、まさか本当に出展者として参加することになるとは。昨年からの自分への申し送りのようで、なんだか助かります。

ということで、昨年挙げた心構えポイントに対する、今年の対応についてまとめてみました。

はじめに

今回、自宅に同じサイズの模擬ブースを作ってみました。

このブースを作るにあたり、昨年の見学で感じた点について、どう対応したのか解説してみたいと思います。
(昨年の記事内容は、引用で表現しています)

1.見て頂くために

まずは、どうやって目を止めて頂くか。

限られた時間の中でたくさんのブースを見るため、疲れも出てきてだんだん思考力が落ちてきます。

それゆえ、パッとみてあまり興味がなかったり、作品の主張が読み取れなかったりすると、すぐに次のブースに目が移ってしまいます。

また、もし興味があったとしても、お互い積極的に話しかける勇気がなかったりします。

そんな、内気なあなた(見学者)と私(出展者)がいたとして、双方で嬉しい方法。

展示内容の説明やポスターは分かりやすく

・細かい字があっても読む気が起きない
 ⇒ ドンとイラストとキャッチコピー数文字で、パッと見3秒程度で内容が伝わること
 ⇒ 興味さえ持てば、自然と細かいことを聞きたくなる

極力文字を減らし、図を使ってシンプルなものにしてみました。

子供でも見やすい位置へ掲示したつもりですが、全部ひらがながよかったかな…。

展示物で客引き(コミュニケーションの入り口)

・ドロイド君に「ちょっとちょっと、見てってよー」とかしゃべらせる
 ⇒ 参加者の心理: 出展者とは恥ずかしくて話せなくても、ロボットに呼ばれたら見ちゃう
   出展者の心理: 展示物に興味を持ってくれた人なら、横から話かけやすい

ドロイド君に接客用のシーケンスを組み込んで、テレビのリモコンに反応して動くような作りにしてみました。どのボタンか忘れちゃうので、シール貼ってます。

「こんちょ」のクセが凄い。(「こんにちは」と「ちょっとみてってよー」のボタン)

モニターやタブレットでプロモーション動画

・混んできて対応できなくても、そちらで目を止めてもらい、時間稼ぎできたりする

以前作った、ドロイド君用のコンセプト動画をタブレットで流せる準備をしました。

そもそも私のブース、混むほどの人が来るのか疑問だが…。

周りから(いい意味で)浮く

・用意された机の上に展示するだけでなく、独自のセットを用意して世界観を出す
 (テーブルクロスから簡易ジオラマセットまで、規模は様々)

なるべく作品に目がいくよう、背景はテーブルクロス等を使って、黒く目立たせないようにしました。

また、配線などもなるべく見えないよう、裏に隠しています。

ちなみに、布など燃える可能性のあるものは、防炎が必須です。

テーブルクロスも該当するのですが、販売されているものはとても高い…。(1万円以上)

なので、薄手の防炎生地を購入し、自分で縫って作りました。(3,000円弱)

ミシンを久々に使ったぞよ…。

2.楽しんで頂くために

目を止めて頂いた後、何を用意しておけば、楽しんで頂けるのか。

こちらに反応する展示物

・センサ等を用いたインタラクション系は面白い
・音声がでるだけとかじゃなくて、動きや光で反応があると、感動多い
・子供でも使える(=単純な入力で動く)
 ⇒ ボタンを押すだけとか、手をかざすだけとか、ダイヤル回すだけとか

今回は、ボタンやスライダ式のコントローラを用意したり、物を追いかけてくれたりと、色んな反応をしてくれる展示物にしてみました。(うまくいくとは言っていない)

大量にあるとかわいい

・一体だけよりも、大量に同時にわっと動くと、かわいい
 ⇒ その中で、一匹だけ転んだり失敗したりすると、もっとかわいい。(人間味がでるから?)

ドロイド君をたくさん用意してみたよ。

人間味も出したつもりだけど、当日の皆さんの反応はどうだろう。

入れ込んだ小ネタで、スベるのが一番怖い…。

3.今後につなげるために

手元に残るもの・Webへの入り口を用意

・名刺とか、パンフレットとか、先着限定プレゼントとか
・自分のHPのQRコードとか、検索キーワードとか、SNSアカウントとか
 ⇒ 本当に面白い作品だと、その場やちょっとした休憩中にすぐアクセスしてみたくなる

今回は、名刺を準備して、QRコードを乗っけてみたけど、どうだろうなぁ。

4.その他注意点

無線環境は混線前提

・代替手段必須。安全順に「有線->赤外線->Bluetooth(Local)->WIFI(Global)」としたら、Bluetooth以降は怪しい

基本、有線と赤外線(テレビリモコン)で対応してます。

ドロイド君の機能にGoogleHomeとの連携があるけど、WIFI必須なので今回はやめときました。

ただ、コロン君の頭の中をPCで可視化するデモがあって、これだけは無線接続せざるを得ず、Bluetooth使ってます。当日失敗のリスクが高いかも。

故障も想定すべき

・交換用パーツを持っていく、代替機を用意しておくなど

代替機なぞ、そんな余裕はない!(プンスコ)

一応、ドロイド君については、SDカードを差し替えることで役割を変えられる作りにはしてみたよ。

展示物の許容範囲の明示

・写真OK、SNS OK、触らないでね等の表記があると、見学側も安心して対応できる。

掲示を作ってみたよ。MDFにレーザー彫刻機で掘ったんですが、結構味のある感じになって、気に入ってます。

事前にSNSで告知

・出展しますの旨をSNSで挙げておくと、集客効果あるかも
 (私の場合はフォロワー少ないんでアレですが…)

まさに今回の動画作成とブログへのまとめが、これに当たりますね。

昨年時点では、Twitterのフォロワーさんが100人に満たなかったのですが、本日時点では553人まで増えています。

ちょうど1年経ったので、単純計算で1日1人以上の方がフォローしてくださった、という事で、SNSの力を感じます。

皆様、興味をもってくださり、ありがとうございます。

おわりに

きっと、実際に展示が終わったあと、色んな反省がでてくるんだろうな、と思います。

その時は、またブログにまとめてみたいと思ってます。

よし、ここまで来たら、あとは当日を迎えるのみだ!

…と言いたいところなのですが、実はまだ、コロン君の実装が一部終わっておりません。

最低限のデモをできるレベルにはあるのですが、せっかくなので満を持して臨みたいところ。

ということで、残りの数日、もうちょっと頑張ります!

あ、私のブース番号は「E-01-09」です。ぜひ、遊びに来てね。

【2019/8/7追記】
イベント後の反省と今後の方針をこちらの記事にまとめました。